最近のロケ番組やyoutube動画でスティック型の小型カメラを目にする機会が増えていないでしょうか?私がロケ番組などでよく目にするカメラは、DJIのosmo pocket3(オズモ ポケット3)という製品が使われているようです。以前から気になっていましたが、旅行を計画していたこともあり、思い切ってosmo pocket3を購入しました。この記事では私が実際に使ってみて感じたosmo pocket3の魅力についてお伝えします。
osmo pocket3とは
osmo pocket3はDJIが製造しているポケットサイズのジンバルカメラです。DJIはドローンやジンバルなどの空撮機器や関連製品をリリースしています。ポケットにも入るコンパクトさで4K/120fpsの高画質で滑らかな動画が撮影できます。被写体ロックして自動追跡するアクティブトラック機能や3軸スタビライズ機構のおかげで、レンズの向きや手ブレを意識する必要がなく、旅行やVLOGの撮影に活躍してくれます。
それではosmo pocket3の魅力について詳細を見ていきましょう。
osmo pocket3の特徴
3軸ジンバルによる安定した動画撮影
osmo pocket3なら、3軸ジンバルで安定した撮影ができます。チルト(縦)、ロール(回転)、パン(横)の3軸の動きをセンサーで感知し、モーター制御でカメラの向きが一定になるよう保ってくれます。そのため、歩きながらの撮影などのカメラが揺れるシーンでもブレが低減された動画撮影が可能です。
※ファイル容量削減のため画質を落としています。
被写体を自動追跡できるアクティブトラック機能
アクティブトラック機能をオンにすると、カメラが被写体を自動追跡してくれるため、歩きながらの自撮りでもカメラの向きを意識せずに撮影できます。そのため、顔が見切れてしまうことなく撮影することができます。人の顔以外の被写体でも自動追跡できます。

アクティブトラック機能はカメラを置いての撮影でも活躍し、他人に撮影してもらっているような動画を撮ることができます。
きれいな夜間撮影ができる1インチのイメージセンサー

osmo pocket3には、iPhone15 Pro/MAXよりもサイズが大きい1インチのイメージセンサーが搭載されています。イメージセンサーはサイズが大きいほどより多くの光を取り込めるので、夜間などの暗所撮影でもノイズの少ない明るくきれいな撮影ができます。
縦横両方の撮影に対応
スマホを除くカメラは横向きの撮影が基本ですが、osmo pocket3はカメラの持ち方を変えることなく縦向きの撮影ができます。シンボルタワーのような高い建物を背景にした自撮りなど、縦向きの撮影シーンも簡単に撮影できます。また、縦動画を撮影ができることでTikTokやショート動画の撮影にもosmo pocket3が使えます。
3つの内蔵マイクでクリアな音質

osmo pocket3には画面のある面を除く3つの側面にそれぞれ1つずつマイクが内蔵されており、マイクの指向性を「前方」「前方後方」「全方向」に切り替えることができます。音を拾いたい方向を指定することで周囲の雑音を遮断し、話し声にフォーカスすることができます。また、osmo pocket3は風切り音のようなノイズも感じにくく音声がクリアに聞こえます。
内蔵マイクだけでも十分ですが、osmo pocket3は2台のワイヤレスマイク(ピンマイク)と接続できます。これにより、1度の撮影でよりクリアな音声を二人分まで捉えることができ、youtubeなどの動画クリエイターでも使えるプロ仕様になっています。
手持ちで自撮り可能な広い画角

旅の記録をする際、自撮りする時の画角も重要となりますが、osmo pocket3は腕を伸ばし切らなくても自分と背景は十分に撮影することができます。腕を伸ばし切れば数人での自撮りもできるので記念撮影にも使えそうです。
さらに広い画角が必要な場合は、オプションで広角レンズを購入することができます。広角レンズはマグネット式で簡単に装着でき、osmo pocket3付属ケースに収納して持ち運ぶことができます。
クリエイティブなモードを多数搭載
osmo pocket3ではスローモーションやパノラマ撮影が可能です。スローモーションは1080p/240fpsの8倍スローモーションと、4k/120fpsの4倍スローモーションで撮影できます。
さらに、カメラのモーター制御を活かしたモーションプラス撮影も可能です。カメラを動かしながらタイムラプス撮影することで時の流れをユニークに捉えることができます。
※ファイル容量削減のため画質を落としています。
モーションプラスや固定撮影を行う際にはミニ三脚が必要です。アクセサリーがセット販売されているクリエーターコンボにはDJI純正ミニ三脚が付属していますが、本体単体で購入する場合、サードパーティ製のミニ三脚を別途購入しても良いと思います。
急速充電&長時間駆動
バッテリーはわずか16分で80%まで充電できるので、思い立った時にすぐに使用できます。充電はUSB type-Cです。撮影時間は条件によって変わるため参考値となりますが、1080p/24fps、wifiオフ、画面オフの条件で166分の長時間撮影可能です。
データ保存はmicroSDカード
osmo pocket3で撮影した動画や写真はmicroSDカードに保存されます。DJIが推奨するmicroSDカードはこちらに記載されています。容量は最大512GBです。
動作が保証されていない非推奨のmicroSDカードを使用すると起動時に画面に警告が表示されます。データ転送速度不足で録画が途中で停止してしまいデータが保存されない可能性があります。撮り直しができない撮影もありますので、推奨のmicroSDカードを購入することをおすすめします。

osmo pocket3の注意点
カメラ可動部は取扱注意

osmo pocket3は3軸スタビライズ機構でモーター制御されています。電源オフの時は内側を向いていたカメラが、電源オンになると撮影者側または撮影者と反対側に自動的に向きを変えます。(電源オン時のカメラ向きは設定によって変更できます。)osmo pocket3が誤って電源オンにならないようにするため、またカメラの可動部を保護するために、カバンの中に入れる際に必ずケースに入れて持ち運びましょう。
防水非対応
アクションカメラのようにコンパクトなosmo pocket3ですが、防水機能は備えていませんので注意が必要です。水しぶきの上がるアトラクションや雨の日の撮影では本体が水に濡れてしまう危険性がありますので、使用は控えた方が良いでしょう。
他のカメラとの比較
動画を撮影するのであれば、スマホやアクションカメラ、ソニーのハンディカムのような一般的なビデオカメラを利用することも可能です。それぞれのカメラの特徴を簡単にまとめます。
osmo pocket3 | スマートフォン | アクションカメラ | ビデオカメラ | |
---|---|---|---|---|
撮影の手軽さ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
持ち運び易さ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
防水・頑丈さ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
自撮り | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
撮影機能 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
ズーム機能 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
広角 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
- osmo pocket3:モーター可動部があるため防水非対応で保護ケースに入れて持ち歩く必要があるが、コンパクトさやカメラの3軸制御による多彩な撮影機能が魅力。旅行の撮影やVLOG向け。
- スマホ:カメラ機能は毎年進化していてバランスが良い。常にスマホを持ち歩いているため、撮影したい瞬間を逃さない手軽さが何よりの強み。SNSへの投稿やアプリを活用した編集も手軽に行える。日常的な撮影向け。
- アクションカメラ:軽量・コンパクトでありながら防水・防塵の頑丈さがあり広角撮影が可能。アクティブなアウトドアやスポーツの撮影向け。
- ビデオカメラ:サイズが大きく普段持ち歩くことはないが、画質・音質、ズームに特化しハイクオリティなビデオ撮影が可能。運動会や発表会などのイベント撮影向け。
まとめ
osmo pocket3にはたくさんの魅力が詰まっています。手の届きやすい価格ではないものの、その価値は充分にあり、旅行やVLOG、子どもの遊ぶ様子の撮影など、様々なシーンで活躍してくれます。ポケットサイズで4K/120fpsの撮影ができる点は正直驚きです。
私はVLOG撮影はしませんが、日々の思い出の記録するためにosmo pocket3を購入して良かったと感じています。
皆さんもぜひ検討してみて下さい!
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