DCモーター扇風機とACモーター扇風機の違いは?機能や電気代の違いを徹底解説

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扇風機は大きく2種類あり、作りがシンプルで昔からあるACモーター扇風機と、モーターを回転させるために電子制御が必要なDCモーター扇風機があります。

一般的にACモーター扇風機の方が値段が安く、DCモーター扇風機の方が値段が高いですが、その分DCモーター扇風機の方が省エネ性、静音性、機能性に優れています。

この記事では、どちらのモーターの扇風機を買うべきかについて、機能や電気代などの違いから具体的に解説します。ぜひ参考にしてみて下さい。

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ACモーター扇風機とモーターDC扇風機

一般的にDCモーター扇風機の方がACモーター扇風機より本体価格が高く、その差は一万円することもあります。

羽根を回して風を出すだけなのに、なぜこんなに価格差が出るのかと疑問に思う方も多いと思います。それは羽根を回すモーターの作りの違いにあります。

ACモーター扇風機

AC(Alternate Current:交流)とは家のコンセントから取れる電源です。ACモーター扇風機は、羽根を回転させるモーターにコンセントの電源を変換せずにそのままAC電源を使います。

作りがシンプルですが、風量切り替えが3段階と細かな調整ができない製品が多く本体価格が安い製品が多い傾向にあります。消費電力はDCモーター扇風機の倍近くあります。

DCモーター扇風機

DCモーター扇風機は2012年頃から発売された比較的新しい扇風機です。DC(Direct Current:直流)モーターの力で扇風機の羽根を回転させるため、モーターの回転数をより細かく制御できます。モーターの回転を制御するために電子回路が必要ですが、ACモーター扇風機と比べてきめ細やかな送風が可能で静音性が高いのが特徴です。省エネ性に優れているため経済的で、夏場だけでなくサーキュレーター代わりとして年中使用することができます。

DCモーター扇風機は機能が充実

DCモーター扇風機はマイコンでモーター回転数を制御しているため、ACモーター扇風機より機能が充実している商品が多いです。

部屋の温度に合わせて風量を自動調整する自動運転モードや、送風角度を調整し風量を徐々に弱めながら静かに運転するおやすみモードなど商品によって様々な特徴があります。一定の風量ではなく、ゆらぎのある自然に近い心地よい風を作り出すような快適性を追求した商品もあります。

またDCモーター扇風機は近年人気が高まり主流となっていることから、羽根の枚数・形状や首振りの可動範囲、空気清浄機能など最新技術を搭載している商品が多い傾向にあります。

DCモーター扇風機がおすすめのシーン

風量の多段階調整、省エネ性、静音性、多機能といった特徴を持つDCモーター扇風機は、次のようなシーンで活躍します。

  • 勉強やテレワークなど静かに集中したい時
  • エアコンの風が苦手で体に負担の少ない風で涼しみたい時
  • 寝る時はエアコンをつけると乾燥が気になる時
  • サーキュレーターとしても使用したい時
  • 風に飛ばされやすい書類の多い部屋で使用したい時
  • 小さい子どもがいる部屋で使用したい時

扇風機の電気代

電気代の計算には、全国家庭電気製品公正取引協議会で決められている目安単価=31円/kWh(税込)を用います。2022年7月22日に改定された目安単価です。

参考リンク:
カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?

一例として40WのACモーター扇風機と20WのDCモーター扇風機それぞれの電気代を整理しましょう。
消費電力の単位はW”ワット”ですので、1,000で割ればkW”キロワット”になります。31円/kWhに消費電力”kW”と使用時間”h”を掛け算すれば電気代が算出できます。

1日の電気代

扇風機を1日(8時間)使用した時の電気代は次の通りです。

1日8時間使用した時の電気代
  • ACモーター扇風機:9.92円
  • DCモーター扇風機:4.96円
    →DCモーター扇風機の方が4.96円お得

夏場の電気代

平均気温が25℃以上になる7月〜9月で1日8時間使用すると、3ヶ月の電気代は次のとおりです。

1日8時間使用した時の3ヶ月の電気代
  • ACモーター扇風機:912円
  • DCモーター扇風機:456円
    →DCモーター扇風機の方が456円お得

DCモーター扇風機は省エネ性が高いと言っても、ACモーター扇風機と比べると1シーズンだけでは500円程度しか得しません。

1年間の電気代

DCモーター扇風機は省エネ性を活かして空気循環のために使用するなど1年を通して使えますので、1日8時間を1年間使用した時の電気代に計算し直すと次の通りになります。

1日8時間使用した時の1年間の電気代
  • ACモーター扇風機:3,620円
  • DCモーター扇風機:1,810円
    →DCモーター扇風機の方が1,810円お得

1年間毎日使用した場合、ACモーター扇風機と比較して年間1,800円程度の電気代が節約できます。

扇風機のモーターの種類の選び方

ACモーター扇風機のメリットは低価格であることと言えますので、DCモーター扇風機の省エネ性、静音性、機能性にお金を出す価値があるかを考えると良いと思います。

DCモーター扇風機を夏の間使う場合、5シーズンで電気代が約2,000円お得になります。ACモーター扇風機よりDCモーター扇風機が5,000円高くても、電気代で得する分を差し引いた3,000円分払って静音性と機能性を求めるか、ということになります。

電気代のグラフ

扇風機を毎日使う場合、DCモーター扇風機は5年間で9,000円お得になる計算なので、部屋干し用やエアコンとの併用を考えている方はDCモーター扇風機をおすすめします。

さいごに

扇風機も他の家電と同じように年々進化しています。ぜひ最新情報をチェックし、自分に合った扇風機を選びましょう!

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